家っ子主婦もぐらの生活

地道にコツコツと! 12年間の専業主婦生活から抜け出しました。

(6)手術当日。ダヴィンチ腹腔鏡下子宮全摘術

いよいよ手術当日になりました。
記事の後半で、書類を参考に詳細について説明しています。

【目次】

手術当日の朝

12月1日、手術当日の朝。

0時から絶食、8時から絶飲、9時から点滴の予定です。
下剤を飲んでいたこともあり、朝も快便で、何度もトイレに行っていました。

夜中、看護師さんの巡回が定期的にあるので、その都度起きていたからか、朝頭痛くて、手術前ということで薬も飲めないから、ひたすら耳のマッサージをしていたよ。

硬膜外麻酔なし?

昨日の夕方には、ベッドの場所が窓際に移動されたので、4人部屋の窓際に2人。
病室がめちゃくちゃ静かで、物音たてないようにソロ~っと移動したりして、息が詰まりそうだった💧

8時が過ぎて、麻酔科の女医さんが説明に来られたとき「硬膜外麻酔が怖い」という話しをすると「ロボット手術だから、傷口が小さいので、硬膜外麻酔はしないかも」と言われた。

※硬膜外麻酔についてはこちらで説明しています。
(4)歯科検診 と PMT面談 そして入院準備 - 家っ子主婦もぐらの生活

私の前にひとり手術が入っているので、硬膜外麻酔の有無については、手術直前の説明になると思う、って言われたよ。

結果、全身麻酔のみで、硬膜外麻酔はしませんでした。
よかったー。

旦那到着

9時半よりも早くに病院に到着した旦那。
昨日も今日も、仕事の合間に送迎や付き添いをしてくれたよ。

チラッとだけならOKということで、病室まで来て話しをした。

点滴もされて、11時15分の予定だったけど、やはり遅くなり、11時半くらいかな?と言われたので、旦那にLINEすると「暇だから(電子)たばこ吸ってくる」って。

病院に無料Wi-Fiがあるから使っていたけど、アプリによっては反応しないものもあったので、そのときは4Gにしていたよ。

弾性ストッキング

手術の準備ということで、点滴されるまでにやっておこう!と弾性ストッキングを装着。

手術中、長時間同じ体勢になるため、エコノミークラス症候群のようになってしまうため、弾性ストッキングを装着して、血栓ができるのを予防します。

足の甲にある丸印は、入院当日に看護師さんが血管に指をあてて、左右の甲にペンで書いてくれた。手術中や入院中に丸印のところに指をあてて定期的に確認してくれたよ。

手術衣に着替え、弾性ストッキングと靴下を履いて、ツイッター仲間と共有している言葉「ワープ」の写真撮影!

これを履いたらすぐ手術なので、全身麻酔で意識を失い、気づいたら手術が終わっているということで「ワープ」。
考えた人、すごい!

点滴ガラガラ

メニエール病発症当時、毎日点滴するためだけに通院していたけど、ベッドの上で動かずにしていたから、初めてガラガラをつけて移動したとき、ちょっと動くだけでも怖かった!

動かすと痛いし、管が邪魔してガラガラに引っ掛けてしまうし。
それでも、トイレに行って紙パンに穿き替えなきゃいけなかったので、ゆーっくり移動したよ。

すでに病人気分。。。

手術室へ

前の人の手術が終わったことを知らされ、ドキドキMAX!

病室で待機していると看護師さんがお迎えに来てくれたので手術室まで歩いて移動。
婦人科から手術室が一番遠いんだよね。

すでに目がウルウル。
そして、旦那が待っているところへ行き、これから手術だということを伝え、婦人科のエレベーター前でお別れ。手術室の前までは一緒に行けなかった。

旦那と会ってからはずっとポロポロ涙が出ていたよ。

手術室前でネームバンドのチェックと、名前や生年月日、手術の内容を言わされ、渡された帽子をかぶって、説明を受けながら、同意書にサインをし、そのまま手術室へ。
ここで硬膜外麻酔はしないことを伝えられました。

当初、手術は11時15分の予定だったけど、ぴったり12時入りでした。

涙が止まらない

女医さんに囲まれた中、靴を脱いで手術ベッドへ。

生まれて初めての手術だったので、ここでも涙が止まらなくて(;_;)
すると、みなさんが笑いを交えながら、すごく勇気づけてくれました。

横についていてくれた方は、涙がこぼれるたびに、そっと拭いてくれていました。

酸素マスクがゆるく口の上にある状態で話しをしていたけど、ベッドが動いているのか?めまいか?という状態になってきたので、これは麻酔がきいてきているのかもしれない!と思い、目が開いたままだと乾燥してしまうという情報を得ていたので、目が乾燥しないようそのまま目を閉じたら、もうそこからの記憶はないです。

直前で、冷静に判断していた自分が笑える。

手術終了

ストレッチャーから病室のベッドに移動されたのか、手術ベッドからベッドに移動されたのか意識も記憶も曖昧だけど、移動されるときの声かけは聞こえた。

病室のカーテンを開けて、ベッドが定位置へ。
その後、旦那が来てくれたんだけど、声がガラガラであまり話せず、時間も遅かったので、すぐ帰ってもらいました。

もう外は暗くなっていました。
手術の予定時間は3時間だったけど、5時間以上経過していました。

看護師さんが来て、お茶をセットしてくれたので少しだけ飲んだけど、体を起こすこともできないので、横になったまま。

そして夜中。

腹痛と吐き気に襲われたものの、ナースコールを握りしめたまま我慢!
何度も何度も押そうと思ったけど、勇気がなくてね。
みんな忙しそうにしているし。

でも、もう限界だったので、ナースコールを押したよ。
病院にいるんだから、我慢するもんじゃないね。

痛み止めの点滴はしていたけど、吐き気止めの点滴も追加してもらったよ。

痛み止めの副作用で吐き気を伴うらしく、若い人やたばこを吸っていない人は特に症状が出やすいらしい。麻薬だからね。

術後は、硬膜外麻酔をしていない代わりに、点滴や服薬で痛みを軽減させていました。

 

こんな感じで手術当日を終えました。
これからは、痛みと吐き気と炭酸ガスとの戦いが始まります。

ダヴィンチ手術とは

手術の正式名称は

ロボット支援腹腔鏡下子宮全摘術

で、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った手術でした。

「ダヴィンチ」は、1990年代にアメリカで開発された最新鋭の手術支援ロボットです。
患者の体に負担が少ない腹腔鏡手術の精度をあげ、より正確で安全な手術ができます。

医師は内視鏡の3Dカメラで映し出された鮮明な立体画像を見ながら手術をします。
術部を10倍まで拡大することができ、ロボットアームは、人の手以上に器用な動きができ、狭い隙間でも自由に器具を操作することができます。

ロボットアームの先端は医師の手と完璧に連動しているため、ロボットにしかできない、関節の360度回転などの動きができます。

婦人科手術では、2018年4月からロボット支援腹腔鏡下子宮全摘術が保険適応になりました。開腹手術や腹腔鏡下手術とくらべて、術後の合併症や出血量の減少が多数報告されています。傷口が小さくですむことと、術後の痛みが少ないこと、回復が早いこと、機能を温存できる可能性が高いなど、多くのメリットがあります。

深部静脈血栓症とは

いろいろな原因によって、血液の流れが悪くなったり、血液が固まりやすくなったりして、血管の中に血栓(血の塊)ができる病気です。

深部静脈血栓症の怖いところは、血栓が血管から剥がれて、他の血管を塞いでしまう可能性があることです。最近の日本でも、手術後の患者さんにこの病気が発症しやすくなっています。

しかし、病気や手術によって差があるものの、完全に血栓症を予防することは不可能です。ただ、発症率を低下させることは可能です。

今回装着していた弾性ストッキングも血栓予防のひとつです。
下肢の血流を心臓方向へ流れやすくすることを目的としています。
足関節部で最も圧が高くなっており、中枢にいくほど圧迫圧が低くなる段階的圧迫法によってつくられているストッキングです。

術後すぐには動くことができなかったため、ベッドの上では足首の運動をしていました。

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